マンションの「ファイアウォール」

新種のコンピューターウイルス「MSブラスト」は、2001年の夏にネットワークに大打撃を与えた「CodeRed」ほどの大きな被害はもたらさなかったものの、お盆休み明けに会社で対応に追われた方も多かったのではないかと思います。会社の社内ネットワークは基本的にファイアウォールで外部からのウィルス攻撃に守られているものの、最近は在宅勤務等で会社のノートパソコンを自宅に持ち帰ってインターネットに接続しているケースも多く、自宅で感染したパソコンを休み明けに社内ネットワークに接続すると、ファイアウォール内のパソコンにも被害をもたらす結果になります。世田谷区がMSブラスト感染で一時的にを住基ネット切断したのも、職員が自宅にパソコンを持ち帰って感染したのではないかとの疑いがあるようです。ファイアウォールは「防火壁」の意味ですが、マンションでは戸境壁が防火壁、玄関扉が防火扉の役割を持っています。6年前にアパートからマンションに引っ越してきたときに、玄関扉にストッパー(扉を開けたままにする機能)がないのを不思議に思ったのですが、管理組合役員になってから初めてそれは防火上の理由であることを知りました。玄関扉にマグネットで取り付けるタイプのストッパーを個人で購入される方も多いですが、万一の際に防火扉としての機能が失われないように、ご注意ください。