「二戸一タイプ」のマンションが続々と誕生

日経BP「BizTech」の建設・不動産の2003/08/25付け記事「二戸一マンションで家賃を稼ぐ」で、(株)リッチライフが展開している「リッチライフプラン」のマンションが紹介されています。これは、1戸の3LDKのファミリータイプのマンションを、それぞれ独立した玄関を持つ2LDKの「コンパクト住戸」と1Rの「ワンルーム住戸」の2住戸に分割し、住戸の間を防火・防音機能をもつマガジンラック様のドアで区切ったもので、ライフサイクルやライフスタイルの変化に合わせて1R側あるいは2LDK側を賃貸したり、2世帯住宅として使用したりすることができるようにしたもの。登記上、2戸を区分所有する形なのか、まとめて1戸として区分所有する形なのか、気になるところですが、片方の住戸を譲渡することについては何も触れられていないので、まとめて1戸としての登記のようです。一般に賃貸を目的としたワンルームマンションでは、外部の区分所有者の管理に対する意識が低く、管理組合がまともに機能しないという問題がありますが、上のようなケースでは、自分が住みながら一部の部屋を賃貸する形になるので、そのような心配もないかもしれません。2004年1月から、横浜などにこの「二戸一タイプ」のマンションが続々と誕生するそうです。今までにない形のマンションであるだけに、どのような形で管理がスタートするのか、その後の管理組合活動やコミュニティーの形成、世代交代などがどのように進んでいくのか、興味深いものがあります。