コンストラクション・マネジメント(CM)方式による建設工事のメリット

読売新聞 YOMIURI HOME GUIDEの「ニュース」の2002/08/08付記事「家作り 明朗価格で」で、「コンストラクション・マネジメント」(CM)方式による建設工事のメリットが紹介されています。CM方式は1940年代に米国で発案され、世界中に普及している建設の契約方式で、コンストラクションマネージャーが施主のコンサルタントとして建設工事を管理し、費用の明細や発注業者などの情報を施主にすべて開示する契約方式です。従来、日本では建設会社(ゼネコン)が一括受注し、パートごとに専門会社、一次下請け、二次下請け、と続いて、最終的な職人さんに至る建設方式が一般的でしたが、CM方式ではコンストラクションマネージャーが施主の代理人として専門会社に直接分割発注し、職人さんまでの中間マージンを省くことでコスト削減や工事品質の向上につなげるというものです。昨年4月にはCM方式の普及を図るために「日本コンストラクション・マネジメント協会」という団体も発足したようで、今後CM方式はマンションの大規模修繕工事等でも、注目されるべき存在になると言えるでしょう。ただし、一口にCM方式といっても、様々な契約形態があり、それによって施主が負うリスクも変わってくるため、メリットとデメリットをよく見極めながら、賢い選択でコスト削減と品質の向上を図っていく必要があります。いずれにしても大規模修繕工事の施主となる管理組合にとって、勉強は欠かせないもののようです。