「9・11」から1年を経て想うこと

9・11の米同時多発テロからちょうど1年が経ちました。世界貿易センタービルに航空機が突入し、崩壊していく衝撃的な映像は、世界中の多くの人にとって、永遠に忘れることのできないものとなりました。数多くの犠牲者の方に追悼の意を表すると共に、このような惨劇を2度と繰り返してはならないと強く思います。そこで最近気になるのは米国のイラク先制攻撃の動きでしょうか。テロは断じて許される行為ではありませんが、力で抑えつけることですべてが解決するとも思えません。戦争行為によって、テロリストだけでなく関係のない住人や子供たちまでを巻き込むことにも、何かしっくりしない気持ちが残ります。ジョン・レノンが「イマジン」で唄った、国境も、殺し合いも、宗教の違いもなく、すべての人間が仲間になって世界が1つになる日。ごく一部の先進国の繁栄とうらはらに、多くの発展途上国が貧困と飢餓に喘いでいる現実世界に、そのような理想論は通用しないのかもしれませんが、21世紀はインターネットによって世界中の誰もがリアルタイムに情報を共有し、意見交換できるようになる時代です。いつか世界中の人たちが1つの良好なコミュニティーを形成できる日を、私も夢見たいと思います。