カム送り解錠への警告

警察庁ホームページの「生活安全の確保」の2002/09/13付記事「カム送り解錠について」で、「カム送り解錠」あるいは「バイパス解錠」と呼ばれる新しい解錠の手口への警告が載せられています。これは錠ケースと扉の間に出来る隙間に特殊な工具を入れることにより、錠シリンダーを迂回して直接カムを操作して解錠するもので、美和ロックを始めとして、国内で販売された約900万個の錠ケースがこの手口で簡単に解錠が可能ということです。対策としては厚さ1?3mmのリング状のスペーサーで隙間を埋めることが有効なようで、部品自体は安価なものの、取り付け作業の人件費が高くつくようです。部品だけ買ってきて自分で取り付けることも可能ですが、マンションの場合、管理組合でまとめて対策工事を依頼するのがコスト面で考えると賢明でしょう。玄関扉の鍵は専有部分ですので、対策の必要なマンションでは、希望者を募って共同購入の形をとるか、マンション全体の防犯対策と考えて管理費からの支出とするか、管理組合としては緊急性の要求される案件だけに、その対応がきちんと出来るかどうかで日頃の管理組合活動の活性化度が問われるように思います。