首都圏マンション管理士会設立説明会

渋谷のフォーラム8でマンション管理士任意講習の後に行われた「首都圏マンション管理士会設立説明会」に参加しました。任意講習の会場で配布されたチラシを手に、会場には約70名のマンション管理士が集まり、説明会は予定より30分早く16:30に開始しました。最初に設立準備会代表の岡崎泰造氏や事務局長の大原章男氏から会の設立の主旨説明が行われ、(1)都道府県単位の士会の設立が一部を除きはかばかしくないこと、(2)首都圏のマンションには共通する問題が多く、均質な相談体制を確保する必要があること、(3)行政や関連団体と密接に結びつきを図るために全国組織の代替機能を果たすこと、(4)多くの会員の確保により財政的基盤を強固にすること、等の理由により、首都圏を包括する広域的な団体とすること。2002/11/15(金)に四ツ谷の主婦会館プラザエフで設立総会を予定しており、マンション管理センターで詳細情報を公開している首都圏約500人のマンション管理士に入会案内を郵送する予定であること等の説明がされました。その後17:00から18:30まで続いたQ&Aでは多数の質問が上がり、準備会メンバーの自己紹介から始まり、賛助会員は個人に限定し管理業者等からの中立性を保つこと、新潟県等の首都圏以外のエリアでも正会員になれること、弁護士や建築士等の各専門家に顧問会員として加入していただくこと、県単位での士会とも連携・協力して首都圏は一体という意識を行政に持たせたいこと、会としては営業活動・業務受託は行わないが、それらのノウハウを会員に指導すること、今後専門委員会を設置して業務標準や報酬規定を作成する予定であること、準備会のホームページも作成する予定であること、セミナーや勉強会、無料相談会等により会員のレベルアップを図ること、今後県単位の士会から上納金があれば会費の減免も検討すること、各地に支部を作る予定だが、すでに県単位で士会の設立が決まっているところでは互いに連携を取りながら並存する形でやりたいこと、等の説明がされました。私たち神奈川県在住のマンション管理士にとっては、2つの士会を選べて両方に入ることも可能な訳ですが、同じ県内に2つの士会が並存し、異なる倫理規定や業務標準、報酬規定を持つのは、行政にとっても、お客様である管理組合にとっても混乱を招くだけのような気がします。むしろ県単位の士会がそれぞれしっかりとした活動を行い、その連合会のような形で首都圏がまとまるのが理想と私は考えます。しかし、群馬県や山梨県等、マンション管理士の絶対数が少ないところでは財政的基盤の面で県単位の士会設立・運営が現実的に難しい面がありますので、そのような県では首都圏を包括的にカバーする団体としての意味は十分にあるでしょう。いずれにしても、神奈川県の準備会も「首都圏」とは十分に連絡を取りながら、県内の管理組合、行政、マンション管理士の3者のニーズを最大限に満たす士会づくりを目指したいと思います。