奈良県と大阪・吹田市が無料相談会を開始

マンション管理新聞2002/09/25号によると、奈良県と大阪・吹田市が今月からマンション管理士に報酬を支払って無料相談会を始めるそうです。奈良県は来年3月まで1回3時間の相談会を計6回実施。当初弁護士等を想定して予算化していたこともあり、奈良県マンション管理組合連合会所属で奈良県マンション管理士会会員のマンション管理士1人との個人契約で、報酬金額は30分5000円だそうです。ただし、実際には奈良県管連のスタッフや他のマンション管理士が補佐についたりするようで、報酬はそれらの人たちでシェアする形のようです。また、吹田市は関西マンション管理士協会に依頼し、10/20(日)に3時間の無償相談会を実施。4ブースに2人1組で計8人のマンション管理士が参加して、報酬は1組に対して1時間5000円だそうです。報酬金額の大小はともかくとして、地方公共団体にこのような形でマンション管理士を活用する動きが出てきたことは、大変歓迎すべきことだと思います。私もそうですが、管理組合役員さんにとっては、知識も経験も豊富なマンション管理士に相談したいことはたくさんあっても、相談料を個人で負担するのも抵抗がありますし、かといって管理組合で予算化するのはもっと大変というのが現実でしょう。やはり地方公共団体等が実施する無料相談会に出向いて、とりあえず簡単な相談に乗ってもらうというのが一番現実的な管理組合とマンション管理士との接点のような気がします。この動きが他の地方公共団体にも広がっていくことを期待したいと思います。