防火管理の意義と防火管理者の役割

日経住宅サーチの「マンション管理サテライト」2002/10/15付記事「第13回 防火管理と消防計画」で、共同住宅における防火管理の意義と防火管理者の役割が紹介されています。平成11年に全国で発生した火災は5万8500件あまりで、1日に約160件もの火災が起こっているそうです。9分に1件という計算になりますね。ちなみに婚姻は1分に1件、離婚が2.5分に1件だそうですので、火災の発生頻度も結構高いものだと言えるでしょう。一般にマンションは耐火構造が多いとはいえ、油断は禁物。やはり自分の財産は自分で守るのが基本です。防火管理者のリーダーシップの下で、消防計画を定め、自衛消防隊を組織し、定期的に消防訓練や防災設備の点検等を実施していくという地道な活動の積み重ねがイザと言うときに必ず役に立つものです。実際に何かトラブルが発生したときに、管理組合として迅速な対応ができるかどうかは、日頃の管理組合活動の活性化の度合いに大きく依存します。私の住むマンションでも昨年から消防訓練を行うようになりましたが、何よりもこのような地道な活動の繰り返しによって、住人のみなさんの防災意識が高まり、同時にマンション内のコミュニティーも成熟していくのだと実感しています。