「規定」と「規程」の違い

神奈川県マンション管理士会で先日「倫理規定」を公開しましたが、この「規定」は厳密に言うと「規程」が正しいとのご指摘をいただきました。「規定」は個々の条文の定めを指し、それらが集まったものは「規程」となるようです。たしかに官公庁では「規程」の文字を使ってますし、私の勤務先でも「給与規程」、「出張規程」、「退職金規程」と、「規程」に統一されてます。「倫理規程」に修正すべきかどうか次の会合で諮ることにしました。ただし、他県のマンション管理士会でも「倫理規定」としているところが多いですし、言葉はその使われ方によって時代とともに定義や用法が変わっていくべきものですので、どちらでも大きな問題はないのかもしれません。言葉の用法の間違いでよく話題になるのは「見れる」、「食べれる」といった「ら抜き言葉」ですが、これらももはや市民権を得つつあるようです。私自身はあまり使わないようにはしてますが、友人との会話の中では「何時に来れる?」みたいな感じで自然に口から出てしまいます。あと、仕事上良く耳にする間違いは「とんでもない」を丁寧に言ったつもりの「とんでもございません」。「とんでもない」の「ない」は、「くだらない」とか「つまらない」の「ない」と同じで、「とんでもないです」か、せいぜい「とんでもないことでございます」が本来は正しい訳ですが、ビジネス会話としてはごく自然に使っている人が多いですよね。私も聞いていてそれほど気になりませんし、これも時代とともに定着していくのでしょうか。