マンションのブロードバンド対応

日経BP「BizTech」の「視点」の2002/11/06付け記事「ブロードバンド対応度はマンション選びの基準になるか?」で、最近の新築マンションでは必須の設備になりつつあるブロードバンド対応についての話が紹介されています。現在最も一般的なインターネット接続の仕組みは、プロバイダーからマンションまでを企業向けの100Mbpsの光ファイバー通信サービスで対応し、マンション内は光電変換装置、ルーターを通した後、10BASE-T/100BASE-TXのケーブルでイーサーネットのLANを構成するというもの。プロバイダーが限定されるという欠点はあるものの、100Mbpsの接続環境が月額2千数百円程度で利用できるのが魅力です。また、将来の1Gbps化を考慮して配線にはギガビット・イーサーに対応したケーブル(1000BASE-T)を使用するケースも増えてきたようです。一方、一部のマンションでは光ファイバーを各住戸まで敷設し始めているところもあるようです。コスト的にもイーサーネットとの差はどんどん縮まっているそうで、あと1年くらいで光ファイバーが中心になるのだそうです。既存マンションでも大規模修繕等に合わせてブロードバンド化を検討しているところも多いと思いますが、新たなネットワーク配線を敷設せずに、既存の電話線を使用してLANを構築する方法でも、従来の10MbpsのPNA方式から50MbpsのVDSL方式が主流となりつつあるようです。これだけ技術革新のスピードが速いと、いったいどの時点でどのようなインフラを導入を検討すれば良いのか、タイミングの見極めが難しくなりますね。一昔前、パソコンの高性能化と低価格化が一気に進んでいた頃、今買うべきか、ちょっと待ってから買うべきかの見極めが難しかったのと似たような状況でしょうか。パソコンの場合は結局のところ、「買いたいと思ったときが買い時」だった訳で、ブロードバンド化も同じかもしれません。