都心の空きオフィスを賃貸マンションに転用する動き

asahi.com : 生活の「住む」NEWSの2002/11/19付記事「過剰オフィス→マンション構想、国も後押し」で、都心の空きオフィスを賃貸マンションに転用する動きが紹介されています。2002/08/13の「今日の話題」でも述べた、都内のオフィスビルが過剰供給になる「2003年問題」によるものですが、オフィスビルは上階からの音が伝わりやすかったり、窓が小さく建築基準法の採光条件を満たさなかったりするなど、改造する時に配慮すべき点が多いとのこと。安易な改修工事によって、後々騒音トラブル等が発生しないように、防音対策だけはしっかり行ってほしいものです。少子化による人口の減少に加えて、都心のオフィスビルのマンションへの転用が進めば、住宅需要はますます減少し、容積率に余裕のある郊外の団地型マンションでも、建替えで発生する余剰戸の販売見通しがますます厳しいものになっていきます。無計画にオフィスビルを乱立させた挙句、なぜオフィスビルという私有財産の改修工事に国が補助金を出すのか、納得がいかない部分もありますが、もしそうであるのならば、同じく良質な住宅ストックを確保する意味で、マンションの改修工事や建替えにもぜひ補助金の制度を作っていただきたいと思います。