伝送速度80Mbpsの新しい高速無線機器

日経住宅サーチの「最新ニュース」2002/11/29付記事「NTT、古いマンションでも高速ネット使える機器開発」で、NTTが伝送速度80Mbpsの新しい高速無線機器を開発したことが紹介されています。縦横19センチ、厚さ5センチの受信機を、マンションのベランダに取り付けて電波を受信するもので、来年度からの実用化を目指しているそうです。2002/06/24に発表された26GHz帯無線周波数を用いたBフレッツ「FWAタイプ」の伝送速度が23Mbpsでしたので、それよりも3倍以上高速になることになります。ただし、FWAタイプの弱点は月額8,700円(プロバイダー料金は別)とマンションタイプとしてはやや高めだったことにありました。2002/10/17に発表されたVDSL装置を使ったマンションタイプでは、月額3,900円または4,400円で既存の電話用メタリック屋内配線を利用した50Mbpsの通信が可能ですので、上の80Mbpsの新しい方式がどの程度の価格設定になるのか興味深いところです。いずれにしても、既存マンションのブロードバンド化には選択肢が多く、技術革新のスピードも速いことから、管理組合としては導入のタイミングを含めて判断が難しいですね。マンション管理士としても、これらの技術動向をある程度は把握しておく必要があるでしょう。